雪割草はサプライズが魅力

雪割草について語る、雪割草名人の酒井さん

村の助役として活躍する酒井さん。ものずき村では、産品の品質担当として生産者の皆さんに恐れられていますが、同時に雪割草の名人として全国に名を轟かせています。

高校の体育教師としてクロスカントリーのインターハイで優勝する選手を何人も育てた後、趣味として始めた雪割草ですが、その奥深さに魅了されてはまり込み、数々の名花を生み出しています。

雪割草が魅力的なのは、同じ雪割草でありながらその花の色や形が実に様々な種類に富み、しかも交配してみないとどのような色や形になるかがわからない点にあります。

そのため、数百円で購入した花が一世代後には数万円、時には数十万円という価値を持つ花になることもあるのだそうです。

あまり知られていないことですが雪割草は新潟県を中心に、石川県富山県の東部、山形県の西部を中心に自生しています。そのため、雪割草の品評会は新潟大会が燕市で、全国大会が幕張で行われており、他の地域での規模はとても小さなものしかないとのことです。

雪割草の花の形にはおよそ13種類の系統があり、それぞれの系統によってある程度交配後の姿が予想できるので、この予想のもとに育て、予想通りなったり、予想と違ったりそれによって大喜びしたり、残念だったり、という偶然性が病みつきになる理由なのだと言われています。

趣味の雪割草のために立てたハウス。何世代もの雪割草が並んでいます
風通しのよい状態で日除けをするため、短冊状に切ったポリフィルムを使います

(2021.11.29)

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