福島への六十里

破間(あぶるま)ダム放流により水かさが増している大白川駅脇を流れる破間川。この上流で、この季節の風物詩の雪流れが見られます。

「六十里越」は、福島県南会津に通じる国道252号線の峠前後の通称です。会津と越後の境を越えられる道として長く使われています。

冬季期間はその雪深さから閉鎖になり、通常は5月の連休ごろに開通します。しかし今年は大規模な雪崩が発生し、橋長92メートルの「あいよし橋」が消失したため、開通が危ぶまれていました。

現場の状況を確認して工事ができるようにするため毎日除雪が続いていますが、橋に到達すると良いこと一つ、よくないこと一つがわかりました。

よいことは、あいよし橋の架設前に使用されていた旧道が、大きな損傷なく使えそうだということです。

よくないことは、その一つ先の「出逢橋」の橋脚が別の雪崩によって橋桁の鉄骨が大きく曲がる被害に遭っているということです。

重要な幹線である六十里越が通れないと、南会津との唯一の連絡手段が日に4本の只見線の気動車だけとなり、福島との関係が遠くなってしまいます。

一刻も早い安全な復旧開通を、心より願っています。

大白川から峠超えに臨む252号線。今年開通するのはいつになるでしょうか

(2022.4.14)

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