ゼンマイは季節問わず

残雪が日差しによって水蒸気となり立ち込めます

ゼンマイは干して保管し、食べる時に水で戻して頂きます。保存がきくので、いつでも山菜の風味を楽しむことができます。ゼンマイを採ってワタを取り、日に干して保管できるようにするまでの様子を記録しました。

地元の人がブウトと呼ぶ、ゼンマイ収穫用の戦闘服。シブで固い
ゼンマイ採りに向かうにはスパイクピンを打った地下足袋を履きます
「あの辺りにあるだろ」「え、どこですか?」
生えるのは小川のそばで、かといって水辺というほど水っぽくはない所
丸まった葉がゲジゲジしてるのはオスなので採りません
もう少し奥へ行ってみよう
沢づたいに上がっていく
これは採る
ブウトの内側は袋になっていて次々と採れたゼンマイを入れていきます
家に帰って干しゼンマイにします

家に戻るとワタを取ります。ワタを取る時に、誤って収穫してしまったオスのゼンマイを選り分け、メスだけを残します。

ワタの部分を外し、長さを揃えながら雌雄を確認します
ワタとりしたばかりのゼンマイ
ワタ捨て場

一度茹でて、それから日に干します。干しながら揉みこむことでヨリを作ります

専用加工場で乾燥重量100gに小分け

完成しました。水に戻すと10倍に膨れるので、100gでも一人では食べきれない量になります。戻すには塩も灰汁も使わず、火と水と鍋だけでできるのでとても簡単です。ゼンマイが戻して使えたら、山菜料理の初級修了とのこと、張り切って取り組みます。

<参考:干しゼンマイの戻し方>

水を吸わせて戻す、もみほぐすようにすると早く戻る。急いでいる時にはこの工程はとばしてもよい。

水を換えて火にかけて、沸騰して5分程度で火を止めて、蓋をして自然冷却。

火を止めたところ。お湯がほのかにピンク色に色づいています。

完全に常温に戻ったら冷めたらきれいな水に入れてさらにアクをだす。

冷めたばかりの煮汁は赤ワインを薄めたようにきれいな色

つまんで食べてみて、食感やアクの度合いがちょうといい頃合いで引き上げる。

マヨネーズ醤油や出汁醤油、あるいは炒めもの、煮物の材料として使う。

(2022.6.4)

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