初めての米づくり

ものずき村里山応援プロジェクトが実施する農作業シェアリングでは、今年初めて米づくりに挑戦しました。半年間の取り組みを紹介します。第一回目の今回は、最終段階の稲刈りから玄米にするまでをご案内します

挑戦するのは「はざかけ米」。天日干しして、稲の茎に残る養分を全て米粒に注ぎ込む自然乾燥の方法です。

はざかけ米の稲刈りはこのバインダーが頼りです。現在一般的な稲刈りはコンバインと呼ばれる機械で刈り取ります。刈り取ると同時に、米粒を包み込んだ「モミ(籾)」と稲ワラを切り離して籾だけをコンバインのタンクに貯蔵するスグレモノの機械です。それに対して、バインダーは刈り取った稲を籾と藁が繋がった状態で縛り、その状態で走行するバインダーの横に放り投げます。放り投げられた稲束を集めて、稲ワラをかけるハザに逆さに干せば稲刈りが完了します。

バインダーから放出された稲束を集めて、車に積みました。少し離れた場所に設置したハザにかけるため、車で運びます。

古い電柱などを利用した「立ちハザ」に稲束をかけている様子。9月中旬で日差しは暑かったですが、ここまでは順調に稲刈りしていました。

その晩かなりの降雨があり、明けても小雨が降る中、その日のために東京から来たメンバーもいて、バインダーでの刈り取りを強行していました。刈り取りはできるものの麻紐で縛る段階が何回か失敗し、それでも繰り返していたら一切結束できなくなりました。この後、稲刈りを中断して三時間かけましたがバインダーは直りませんでした。

その時までの成果をハザにかけた様子。用意したハザの半分弱のところまで

翌日は、TBS「せっかくグルメ」の制作スタッフの方々が下見に来られました。われわれの田んぼでバナナマン日村さんの稲刈りシーンを撮影したいとのこと

私たちは、バインダーを修理に出している間、雨の中もひたすら手刈りを進めます

今年の稲は8月25日の豪雨で多くが倒伏し、過酷な稲刈りが続きます

大雨の中の撮影後の 記念撮影をいただきました

数日後、バインダーが直ったとのことで届けてもらいました

しかし現場で刈ってみると、以前と同様刈り取りはするものの結束はしない状態。この日は持ち帰ってもらうことになりました。

やむなく手刈りを続けます。天気が良ければそれもまた楽し。

手刈りはバインダー刈りの10倍以上の時間がかかりますが、色々な方にお手伝いをいただき少しずつですが着実に進めます

8月末から1ヶ月を過ぎ、倒れた籾から根が生え始める環境がところどころに現れはじめました。稲刈りの完了を急がねば

残りの方が少なくなってきました

メンバーが一人で刈ることも

東京から二週連続で来てくれた「いただき燈」のお二人

元アスリートのお二人の一日をもらい、手刈りが完了しました

バインダーが戻り、試運転。無事に刈り取れることが確認できました

その後悪天候が続き、1週間以上日があきましたが、「稲あげ」しました。

「稲あげ」はハザから稲を下ろすことです。4人で三時間で完了

その日の午後に、脱穀を開始

これも三時間程度で、モミの状態にできました

脱穀すると、籾と藁のほかにこの地方でボッツァラと呼ぶクズが出ます。

これは畑に撒きました

二日後、籾摺り(ロール)を行い、玄米と籾殻に分離します。これは玄米を入れるための米袋

これがロール機

脱穀の時に2階に吹き上げた籾からロール機に籾を落としてロールします

モミができました。これも畑や田んぼに撒く材料にします。

出来上がった玄米。メンバーの力を合わせて作った魚沼のコシヒカリのはざかけ米を、メンバー皆で分け合います。

次回は田植えからハザ作りまでをご紹介します。来年への課題が多くありました(つづく)

(2024.10.20)